研修開発ストーリー
アジャイルとカンバンの導入・実践支援を行なっていると、チームや組織でアジャイルとカンバンの知識と経験のバラつきが見受けられ、それが要因でカンバンの実践がうまく進めていないケースを多くみてきました。そう言った場合には、一度アジャイルとカンバンについて共通認識を持てるような研修トレーニングやワークショップが有効です。しかしながら、カンバンを実践するチーム(カンバンシステムチーム)や組織に向けた共通認識を持てるような研修トレーニングが少ないことに気がつきました。
導入・実践支援の一環としてカンバン研修を実施したところ、チームに共通認識が生まれやすくなり、「研修のアレをやってみよう」や「今の状態は研修で言っていたコノ状況だよね」と指示語を使って一瞬で共通認識できるようになるという効果がでてきました。カンバンについては、『カンバンガイド』にルールがあるわけですが、なぜそのルールなのか、ルールの具体的な意図は何かについてもチーム内外の人によって解釈が異なることもすくなくありません。カンバンをチームでどう活かすべきかというのは、カンバンシステムチームで考え、対話し、実験していくことが大切です。その基盤としてチーム向けのカンバン研修の必要性を実感しました。
本研修は、チームを代表して一人二人が受講するようなものではありません。チーム全体で同時に同じ研修を受講し、体験し、次につなげることが目的となります。このような研修を望んでいたご担当者様は、ぜひご相談ください。
- まんがでわかるチーム研修(1 / 3)
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- まんがでわかるチーム研修(2 / 3)
- まんがでわかるチーム研修(3 / 3)
効果的な仕事のための「カンバン」研修
研修は、一社様向け研修として実施させていただいております。公開研修の実施は、現時点で検討しておりません。一社様が幹事役として取りまとめいただいて、複数社様でご参加いただくことができます。パートナー企業、顧客とのご参加も推奨いたします。研修は、その「場」を共有し、共通体験から共通認識を持つことが大切なため、一社集合研修とさせていただき、効果を最大化していただけるものと確信しています。
コースの目的
本コースの目的は、アジャイル開発とリーン開発のアプローチであるカンバン (Kanban) を早期に理解し、実践していくためのスタートとなる知識と体験をすることです。実際に稼働している(稼働を予定している)チームや組織でご参加いただくことを強くお勧めいたします。
- カンバンの理論とメカニズムを理解する
- ワークフローの定義を理解する
- WIPの流れを理解する
- プルの仕組み、WIP制限、ポリシー、サービスクラス、ブロッキング
- カンバンでの計測と傾向に基づく改善を理解する
- カンバンでの仕事を擬似体験することで実践の準備を整える
- 実践する現場チームで共通認識をつくり、スタート地点に共に立つ
カンバンは、トヨタの「かんばん方式」と混同されがちですが、カンバンは、TOC (制約理論) のドラム・バッファ・ロープに由来するスケジューリングメソッドです。
コースの内容
- イントロダクション
- カンバンの概要
- カンバンの用途
- カンバンの理論
- カンバンのメカニズム
- 演習とディスカッション
- カンバンの運営
- カンバンの改善
- カンバンの拡張
- カンバンのスケーリング
- カンバンの導入
- 現場導入ディスカッション
座学とワークを組み合わせたコース内容をご提供しております。内容については、お問い合わせください。2日間コースの場合は、前段で「アジャイル概論」を組み込むことが可能です。
コース資料(一部抜粋)
研修でのシミレーション
- バッチサイズの違いによるデモ
- プッシュとプルの違いによるデモ
- プッシュとCONWIPの違いによるデモ
- WIP制限の違いによるデモ
ワークショップ
- カンバンワーク
チームでカンバンボードを構築し、学習しながらカンバンボードを改善していきます。 - サイクルタイムの算出とWIP制限の算出
カンバンワークで行ったサイクルタイムを集計し、予測に活かすSLE(サービスレベル期待値)を算出していただきます。また、WIP制限を算出し、実際にフローがどのように最適化できるかを体験いただきます。 - 検査と適応
それぞれのモジュールでそれぞれの習熟度を確認し、相互フォローしていく体験をしていただきます。
コースの対象
- アジャイルやカンバンを実践したいチーム・組織
- アジャイルやカンバンを実践したいが知識差・経験差を埋められないチーム・組織
- 開発者や開発チームとの良好なコラボレーションのためにカンバンを学びたい開発組織以外の方々
- ビジネスでカンバンのフレームワークを活用・実践したいチーム・組織
- 業務でのDX推進をして、社員の自発的な取り組みを促したいチーム・組織
※ プログラミングや開発スキルを用いた研修ではないの、開発者でなくても安心してご参加いただけます
コースの実施方法と受講者数
- 本コースは、オンラインまたは、オンサイト(御社オフィスなどにてご用意いただいた会場・設備)で実施させていただきます。
- 本コースの1回あたりの最大受講者数は16名とさせていただきます(※ それ以上の場合はご相談ください)。
- 1チーム 4〜5名で編成し、ワークショップを実施いたします。
コースの特典・フォローアップ
- 研修テキストの電子媒体での配布をいたします(※ 利用は受講者に限ります)
- 開催後、2週間のメールやチャットなどのオンラインでのフォローアップを行います
受講者の声(抜粋)
- タスクカンバンとカンバンの違いがわかった
- 単にボードを用意すればいいだけではなく、仕組みとルールを理解することで効果が出ることがわかった
- カンバンをサポートしているデジタルツールがあまりないことを知れてツール選定がしやすくなった
- カンバンはメソッドに従うものではなく、改善し続けるためにも用いるものだとわかった
- カンバンに従うだけでも業務改善のきっかけを作り出せることがわかった
- スクラムと比べて自由度が高いが、それだけ自分たちで作り上げていく必要があることがわかった
下記をご覧ください。カスタマイズ研修など貴社の特別なご要望にお応えすることができます。その際は別途見積もりさせていただきます。いずれにせよ、価格についてはご相談ください。
よくあるご質問
- ソフトウエア開発の知識は必要でしょうか?
- ウォーターフォールしか知識と経験がありません
- リモートでも開催可能ですか?
- 1日コースですか?2日コースですか?また、分割して開催は可能ですか?
- 途中参加や途中退出は可能ですか?
- 15名未満でも実施できますか?
- 20名以上の大人数での実施も可能ですか?
- 複数社ジョイントで開催可能ですか?
- 開催場所も提供してほしい
- 座学やワークを切り出して実施可能か?
- カンバンの認定資格は取得できますか?
- PDUを取得できますか?