カンバンガイドについて

カンバンとは、プロセスを通じて価値の流れ(価値のフロー)を最適化するための戦略の総称です。カンバンはカバー範囲が広いため、コミュニティによる包括的な取り組みであり、カンバンの出発点として活用できるように「カンバンガイド」を共同開発し、メンテナンスしています。

『カンバンガイド』2020年12月版を代表の長沢が翻訳し、kanbanguides.org に提供しました。「Professional Kanban」の認定試験の基本にもなっているドキュメントです。

カンバンガイドは、日本語を含む、10各国語に翻訳をされています。カンバンガイドには、ガイド本体の他、定義集と実現手段と詳細説明のドキュメントがあります。日本語版は、これらのドキュメントも全て翻訳しました。

カンバンガイドの表紙

目次

  • カンバンガイドの目的
  • カンバンの定義
  • カンバンを使う理由
  • カンバンの理論
  • カンバンのプラクティス
    • ワークフローの定義と可視化
    • ワークフロー内の項目を能動的に管理
      • 進行中の作業(WIP)を制御する
      • サービスレベル期待値(SLE)
    • ワークフローの改善
  • カンバンの指標
  • 最後に
  • カンバンの歴史
  • 謝辞
  • 翻訳について
  • ライセンス
  • 用語集

カンバンガイドのための定義集

目次

  • 背景
  • 定義
    • サイクルタイム
    • 明示的なポリシー
    • フローまたは、流れ
    • カンバン
    • カンバンボード
    • スループット
    • 価値
      • 顧客やエンドユーザーの価値
      • 社会的な価値
      • 知識の価値
      • 組織的な価値
  • 定義
    • WIP(進行中の作業)
    • 作業
    • 作業項目
    • 作業項目の種別
  • 翻訳について
  • ライセンス
  • 参考資料

カンバンガイド《付録》実現手段と詳細説明

目次

  • カンバンガイドに欠かせないサポート
  • 任意(必須ではない)
    • バックログの可視化手段
    • 依存関係ボード
    • フルキッティング
    • ファネル
    • ジョブ理論
    • スクラム
    • サイクルタイムの固有名称
    • スプリント、または他のリズムのあるサイクル
    • TameFlowのカンバンボード
      • フロー効率化ボード
      • ドラムバッファロープボード
      • スループット管理ボード
    • チーム
    • 作業項目ごとのミニカンバンボードを用いる
    • 価値基準、原則、役割
  • 推奨(必須ではない)
    • バックログ
    • ソフトウェアでの文脈において
    • 導入のヒント
    • 役割不在を考慮した明示的なポリシーの候補
    • フロー最適のための明示的なポリシーの候補
    • 適切なサイズへの調整
    • カンバンガイドを補完するフローの指標
    • 作業項目の属性
  • コラボレーションへの阻害要因
  • ブロック列は必要か
  • 一般的な誤解、半真理、全くのナンセンス
  • 価値の一例
  • フローを価値より優先する
  • フローを価値より優先する
  • 見積もった作業量と実際の作業量が一致しない理由
  • 謝辞
  • 翻訳
  • ライセンス
  • 参考資料

支援サービス

ホワイトペーパーを読んだ上で、「より詳しく理解したい」、「実践の中で身につけたい」といったご要望から、アジャイルコーチ(アジャイルストラテジスト)としての伴走支援、クイックスタートできる研修トレーニングのご要望を多くいただきます。有用だと思われるようでしたら、お気軽にご連絡ください。

翻訳者

長沢智治
DASAプロダクトマネジメント認定トレーナー
DASA DevOpsファンダメンタル認定トレーナー

長沢智治

2000年より開発プロセス改善コンサルタントやエバンジェリストとして活動しており、イベントでの基調講演を担当したり、書籍の執筆・監訳や記事の翻訳なども精力的に実施しています。DASA (DevOps Agile Skills Association) のアンバサダーであり認定講師でもあります。

長沢智治は、いくつもの Scrum.org 認定資格を取得しています。アジャイルリーダーシップの認定資格である PAL-EBM、PAL I は、組織的なアジャイル変革や、プロダクト戦略、ポートフォリオ戦略、ステークホルダーマネジメントなどの知見が認められました。その他、スクラムのスケーリング(SPS)、スクラムでのカンバンの活用(PSK I)、プロダクトオーナーやスクラムマスター(PSPO II, I, PSM II, I)の知見を認められています。また、DASA認定のアンバサダーであり、DASA認定資格試験の認定トレーナーでもあります。