各位
Scrum.orgにて公開されている「Investing for Business Agility」(a.k.a. Evidence-Based Portfolio Management Guide)を代表の長沢智治が共訳にて日本語翻訳し、日本語翻訳版『ビジネスアジリティのための投資戦略』として、Scrum.orgに提供し、公開されましたので、お知らせいたします。
また、同タイミングにて、「リーダーのための「スクラムガイド」手引き」も同様に日本語翻訳版が公開されました。
ビジネスアジリティのための投資戦略
組織においてビジネスアジリティを高めるためには、従来の投資戦略、予算管理では対応できない面があります。しかしながら、従来の成功体験がイノベーションの障壁となり、それらが硬直化した投資戦略と予算管理を前提した足枷のあるイノベーションに限定してしまう課題があることは、多くの人が認識していることでもあります。
本ガイドでは、従来の問題点を浮き彫りにしつつ、経験的アプローチであるエビデンスベースドマネジメント(EBM)を拡張し、組織レベル、プロダクトポートフォリオレベルでの戦略的な投資、予算管理(脱従来の予算経営)を行う、イノベーション投資サイクルの戦略を解説しています。これをエビデンスベースドポートフォリオマネジメント(EBM-PM)と呼んでいます。
経営陣やマネジメント層の方々は、ぜひこのガイドとEBMガイドに目を通していただきたいです。その上で、従来の経営手法と経験的な経営手法の両方を使いこなし、使い分け、ビジネス領域、問題領域に合った意思決定とマネジメントを行い、現場の力を最大化していただきたいです。
現場からも、意思決定とマネジメントの課題に対してフィードバックする際に、この経験的アプローチを理解し、咀嚼し、密度の高い提案として活かしてください。
翻訳にあたって
今回の日本語翻訳プロジェクトは、弊社代表の長沢が日頃からのScrum.orgとの交流をもとに、提案をし、許諾を得ました。今回は、翻訳を長沢が担当し、ソーシャルネットワークで公募した6名の方翻訳レビューをしていただきました(翻訳レビュワーのみなさまのお名前はガイドに記載させていただいております)。また、すべての作業はボランティアベースで実施されました。
今までの翻訳プロジェクト
過去、多くのガイドやホワイトペーパーを翻訳するボランティアベースのプロジェクトを弊社代表の長沢は推進しております。弊社はそれらのコンテンツをより広く、多くの方に知っていただく支援をする立場です。
今までの翻訳プロジェクトには下記があります:
- カンバンガイド
- カンバンガイドのための定義集
- カンバンガイド《付録》実現手段と詳細説明
- リーダーのための「スクラムガイド」手引き
- スクラムの価値基準(The Scrum Values)
- スクラム用語集
- スクラム: リスクを軽減し早期に価値を提供するフレームワーク
- エビデンスベースドマネジメントガイド(EBMガイド)
- ビジネスアジリティのための投資戦略(EBM-PMガイド)
- アウトカムの計測ゲーム(Measuring Outcome Game) – EBM
- エンタープライズアジリティの計測
- フローガイド
その他の翻訳記事
弊社代表の長沢の貢献活動として、有益な英語記事を翻訳して公開しています。その数は80本を超えています。合わせてご覧いただければ幸いです。