はじめに

Scrum.orgは、スクラムの生みの親のひとりであるKen Schwaber氏によって立ち上げられた団体です。

Scrum.orgは、コミュニティを形成しており、誰でも参加することができます。とはいっても、Scrum.orgに掲載されているブログ記事を投稿したりするのは、Professional Scrum Trainer (PST) だけです。では、このコミュニティに参加することで一般の実践者ができることはなんでしょうか。

Scrum.orgのコミュニティでできること

コミュニティに参加すると主に以下のことができるようになります。

  • 認定試験の申し込みと認定の管理
  • 研修の受講履歴の管理
  • スクラムの学習パスの確認と進捗管理
  • 記事のブックマーク(保存)
  • フォーラムに投稿や返信、記事へのレイティングに参加

コミュニティに参加をしなくても、記事を閲覧したり、フォーラムを閲覧したり、ホワイトペーパーをダウンロードしたりすることは可能です。

コミュニティに参加するメリットを大きく分けると3つです。

  • 自分のスクラム関連の習熟度を管理したい
    • 認定試験の申し込みと認定の管理
    • 研修の受講履歴の管理
    • スクラムの学習パスの確認と進捗管理
  • スクラム関連の記事を自分なりにまとめたい
    • スクラムの学習パスの確認と進捗管理
    • 記事のブックマーク(保存)
  • (双方向)コミュニケーションを行いたい
    • フォーラムに投稿や返信
    • ブログ記事、ホワイトペーパーへのレイティング(評価)

ここでは一つ一つを説明しませんが、コミュニティに参加すればわかることでしょう。

Professional Scrumの認定試験を受験する人や、研修に参加する人はコミュニティにも参加することとなります。それとは別に、Scrum.orgのコンテンツだけでなく、有用なコンテンツを責任と分野ごとに網羅した学習パス(Learinig Path)は、Professional ScrumやScrum.orgに特段関心がない実践者にとってもとても有益です。個人的にはスクラムを実践するなら最低限カバーしておいて欲しいと願うコンテンツばかりです。

Scrum.orgのコミュニティに参加すると、メニューからいろいろとアクセスできるようになります。

My Profile

名前の通り、自分の情報にアクセスできます。

  • プロフィール内容
  • 認定試験の状況
  • 学習パス
  • 保存したコンテンツ
  • 受講した研修

Edit Profile

名前の通り、自分のプロフィールを編集できます。編集した内容は、選択して一般公開することができます。

Assessments & Certifications

Professional Scrumの試験の結果にアクセスできます。受験日、合否、合格の場合は認定証などにいつでもアクセスできます。

認定については、Credlyで管理できているので、Credlyでも閲覧できます。例えば、私のCredlyだと以下のように共有されています。

Learning Paths

学習パスでは、それぞれの責任ごとに何をどう学ぶかをガイドしてくれます。責任としては以下に分かれています。

  • スクラムマスター(SCRUM MASTER)
  • プロダクトオーナー(PRODUCT OWNER)
  • アジャイルリーダー(AGILE LEADER)
  • ソフトウェア開発者(SOFTWARE DEVELOPER)

これらそれぞれに対しての学習パスが示されています。

[Take Me There]をクリックするとそれぞれのガイドとリンクへ移動できます。

それぞれの責任において、学ぶべきテーマとそのカテゴリの記事や資料、書籍などを知ることができます。また、「Completed」にマークをつけることで習熟度合いも自己管理できるようになっています。

なお、これらの習熟度合いを確認するには、SCRUM OPENという無料のアセスメントもありますし、Professional Scrumの認定試験を受験することをお勧めします。

Saved Content

Scrum.orgのコミュニティに参加していれば、Scrum.orgのコンテンツをブックマークしておくことができます。それらは一覧で表示し、そこからアクセスができるようになります。

ブログ記事やホワイトペーパーなどへのブックマークを設定することができます。私の場合は、翻訳した記事やホワイトペーパーを記憶させています。便利♪

Scrum.orgのコミュニティメンバーになる

[Register]ボタンをクリックすることでメンバー登録を行うことが可能です。

名前とメールアドレス、国、責務と目的を入力し、同意事項を確認することでコミュニティメンバーになれます。

本記事の執筆者:

長沢智治

長沢 智治 – アジャイルストラテジスト

サーバントワークス株式会社 代表取締役。Helpfeel Inc. アドバイザリーボード。DASA アンバサダー/認定トレーナー。

DASAプロダクトマネジメント認定トレーナー
DASA DevOpsファンダメンタル認定トレーナー

『More Effective Agile』、『Adaptive Code』、『今すぐ実践!カンバンによるアジャイルプロジェクトマネジメント』、『アジャイルソフトウェアエンジアリング』など監訳書多数。『Keynoteで魅せる「伝わる」プレゼンテーションテクニック』著者。

Regional Scrum Gathering Tokyo 2017, DevOpsDays Tokyo 2017, Developers Summit 2013 summer 基調講演。スクー講師。

プロフィール