サーバントワークス株式会社は、2021年2月14日で、1周年を迎えることができました。2020年2月14日に法人登記を済ませて以来、直後に新型コロナウィルスによる影響を受けつつ、1年を過ごすことができました。個人事業「エバンジェリズム研究所」からの継続したお仕事に加えてたくさんのお声がけをいただき、この困難な時期を共に過ごさせていただきました。
関わってくださった方々への感謝とともに、これからも事業を継続し続け、『お客様の成功』という弊社の存在意義に邁進できるよう精進して参ります。今後もご指導いただければ幸いです。
ふりかえり
さまざまな角度でこの1年をふりかえっていきます。細部については守秘義務などもあるため述べられませんが、概ねどのような会社でどのようなお仕事をさせていただいているかは掴めるように紹介してまいります。
コーポレート ロゴ
企業のシンボルというべきコーポレートロゴを刷新しました。設立1年目で刷新というのも定着感がないですが、方針が固まってきたことで、デザイナーさんに依頼し、よいデザインのロゴを制作いただきました。
パートナーシップ
創業してまもなく、多くの会社・団体の方々と協業については議論を重ねております。それこそ瞬発力のあるお話しから中長期のお話しまであり、この1年かけてもまだスタートラインに立つ前のお話しも1つや2つではありません。この1年で発表という形でお知らせできたのは、以下の2つです。
株式会社レッドジャーニーとのパートナーシップ
DASA (DevOps Agile Skills Association) とのパートナーシップ
DASA とのパートナーシップでは、株式会社ITプレナーズジャパン・アジアパシフィック様にご協力いただきました。代表の長沢智治は、2019年より DASA Ambassador として関わりがありますが、DASA DevOps 認定研修の講師になるため、ITプレナーズ様主催の「DASA DevOps ファンダメンタル」の認定研修への参加や講師認定プロセスの遂行でご協力いただきました。また、長沢智治は、SME(Subject Matter Expert)として、新しくなった「DASA DevOps ファンダメンタル」の研修テキストの監訳もさせていただいております。
サーバントワークス株式会社は、DASAとの2つの取り交わしにより単独で「DevOps 認定研修」をご提供できるようになりました。
- DASA 認定トレーナー(長沢智治)
- DASA 認定トレーニングパートナー(サーバントワークス株式会社)
パートナー募集中
サーバントワークスでは、お客様と業界・社会に貢献するパートナーシップを広く、深く、常に募集しています。関心を持っていただいた場合は、ぜひお気軽にお声がけください。
ご支援サービス
先述のように、個人事業からの継続のお仕事に加え、法人設立後にも多数のお仕事のお声がけ・お問い合わせをいただき、ご支援サービスを提供させていただております。中には新型コロナの影響により延期となった案件もありました。しかしながら不確実性を受け入れる企業のひとつとして新型コロナによる不確実性も受け入れ、状況と時代にあったスタイルを模索できたことは、今後のお客様へのご支援へも活かせるものとなりました。
アジャイル支援
ビジネス・マーケティング支援
ご支援内容については、アジャイルに関連するご支援、ビジネス企画・マーケティングのご支援が概ね50:50であることは個人事業から変化はありませんでした(時期により比重は変わります)。共通しているのはどちらも不確実な変化への適応ということで、ここが我々の強みであることも再確認できました。
どちらも新たな取り組みへのご支援がほとんどです。新規プロダクト事業の立ち上げ、既存ビジネスの変化への適応、DXに向けたサービス立案など多岐にわたりますが、我々がもっている共通フレームワークですべての案件に対してご支援できるのも強みであることを改めて確認できました。
存在しない正解に振り回されるのではなく、課題を発見し、解決しながら正解を作っていくスタイルに関心のある方はぜひお気軽にお声がけください。
書籍
書籍についても本年は、3月より監訳プロジェクトがスタートしておりました。『コードコンプリート』のスティーブ・マコネル氏の15年ぶりの新刊『More Effective Agile 〜 “ソフトウェアリーダー”になるための28の道標』(日経BP, 2020年6月)の監訳担当としてお声がけをいただきました。
More Effective Agile 〜 “ソフトウェアリーダー”になるための28の道標
スティーブ・マコネル 著長沢智治 監訳
日経BP, 2020年6月
また、発売は本年3月になりますが、光栄なことに下記の書籍にて寄稿をさせていただきました。
スクラム実践者が知るべき97のこと
Gunther Verheyen 編集吉羽 龍太郎, 原田 騎郎, 永瀬 美穂 翻訳
オライリージャパン, 2021年3月
翻訳プロジェクト
法人設立の初年度は、ビジネスの目標もさることながら、法人の責務の一つでもある社会への貢献もチカラを入れていくため、30%は、貢献活動に充てる予定でおりました。結果的には新型コロナの影響もあり50%以上を貢献活動に充てることができました。その一端が翻訳活動です。
- スクラムのホワイトペーパーの翻訳
- アジャイルのブログ記事の翻訳
主なものは上記2つになりますが、これら含めて多様な翻訳・監訳関連に携わることができました。
スクラム: リスクを軽減し早期に価値を提供するフレームワーク
こちらのホワイトペーパーについては、『スクラムガイド』2017年版に準拠したものを翻訳し、Scrum.orgに提供いたしましたが、『スクラムガイド』2020年版に準拠した2020年11月に改訂・公開されたホワイトペーパーを翻訳・提供したものをただいまより Scrum.org にて公開しました。
有益なホワイトペーパーやガイドの翻訳は引き続き貢献事業として行ってまいります。
翻訳記事
Scrum.orgのブログ記事を中心に多くの有益な記事を翻訳し、公開させていただきました。すべての記事は、著者より快諾いただき掲載しております。1年間で40記事近くを翻訳・公開いたしました。ぜひこの機会にご覧いただければ幸いです。
これらの翻訳記事の選定は意味があります。これらは、先に紹介した書籍『More Effective Agile』、DASA DevOps 認定研修と地続きであるという裏コンセプトで選定しています。当然、各記事には、地続きという意図はありませんので記事ごとに有益であることは間違いありませんが、地続きと捉え読んでいただくことでより理解を深めていただくことができます。
研鑽
法人設立年においても、変わらず技術研鑽は不可欠です。この1年で、DASA研修、Scrum.org Professional Scrum Master I 研修を受講しました。それぞれの内容はもちろんのことですが、研修講師も努めるものとして教え方、気づきへの導き方も非常に勉強になりました。
また、ご支援をする立場として、自身の理解の確認とある種のお墨付きとして、下記の認定資格を取得しました。
Professional Agile Leadership – Evidence-Based Management
アジャイルリーダーシップと事業指標などを踏まえたエビデンスベースドマネジメントの認定資格です。
Professional Agile Leadership I
スクラムチームやアジャイル組織のマネジメントの知識を経験に関する認定資格です。
Scaled Professional Scrum
スクラムチームの拡張、大規模アジャイルの知識と経験に関する認定資格です(Nexus 含む)。
Professional Scrum with Kanban
スクラムにおいて、カンバンのフローとプラクティスを用いる方法についての『Scrum with Kanban』の知識と経験に関する認定資格です。
Professional Scrum Product Owner I
プロダクトオーナーとしての知識と経験に関する認定資格です。
Professional Scrum Master I
スクラム全般とスクラムマスターとしての知識と経験に関する認定資格です。
One more thing 🙂 先ほど、PSPO II の認定資格を取得いたしました。
Professional Scrum Product Owner Ⅱ
プロダクトオーナーとしてのアドバンストな知識と経験に関する認定資格です。
本記事の執筆者:
長沢 智治 – アジャイルストラテジスト
サーバントワークス株式会社 代表取締役。Helpfeel Inc. アドバイザリーボード。DASA アンバサダー/認定トレーナー。
『More Effective Agile』、『Adaptive Code』、『今すぐ実践!カンバンによるアジャイルプロジェクトマネジメント』、『アジャイルソフトウェアエンジアリング』など監訳書多数。『Keynoteで魅せる「伝わる」プレゼンテーションテクニック』著者。
Regional Scrum Gathering Tokyo 2017, DevOpsDays Tokyo 2017, Developers Summit 2013 summer 基調講演。スクー講師。